コウノトリ育むお米
農薬や化学肥料に頼らず、冬期や早期に湛水(たんすい/田んぼに水を張ること)し、深水管理(ふかみずかんり/田んぼの水深を深くすること)で栽培されるお米です。
この「コウノトリ育む農法」の田んぼには、さまざまな生きものと安全で安心なおいしいお米が同時に育まれます。
コウノトリの野生復帰を支える「命のつまったお米」でもあるのです。
コウノトリ育むお米
コウノトリ育むお米の4つのポイント
このお米はコウノトリの野生復帰を支え、地域の豊かな自然・風土を支えています。
かつて日本の至るところで見られる鳥であった「コウノトリ」。近代化が進み、乱獲の対象となると一気に減少し、明治中期には豊岡でしか見られなくなっていました。豊岡の肥沃な田んぼには、たくさんの生きものがいて、大食漢のコウノトリにとっては絶好の台所だったのでしょう。
減り続けるコウノトリを守ろうと組織的な保護活動が進みましたが、昭和46年、市内で生息していた最後の一羽が保護され、コウノトリは日本の空から姿を消しました。
このお米は生きものを増やすという、明確な意思のもとで作られています。
「田んぼが自然界の法則にしたがって動いている」。「コウノトリ育む農法」に取り組むある農家は、自分の田んぼを見つめてそう言いました。
このお米作りの最大の特徴である水管理。水は生きものを育むうえでとても大切な要素です。徹底した水管理がなされた田んぼには、多くの生きものが宿り、その活発な活動により肥沃な農地が形成されていきます。
多くの生きものによる「命の循環」がにぎやかに行われる田んぼには、コウノトリをはじめ、さまざまな鳥たちが餌を求めて降り立ってきます。
このお米を食べること。それが環境への貢献活動になります。
「生物多様性の保全」。そう聞くと、とても大それたことのように聞こえますが、決してそうではありません。
環境に配慮した商品を購入することで、間接的に貢献活動に参加できるのです。
生産者が丹精込めて作った「コウノトリ育むお米」を購入することで、その取組みの輪は広がり、平成15年にわずか0.7ヘクタールで始まったコウノトリ育む農法は、平成28年には約366ヘクタールになり、野生下で暮らす80を超えるコウノトリを支えています。
日本人の主食「お米」。バランスのとれた食生活で健康で美しく
最近、日本人が食べるお米の量は、ピーク時の半分程度にまで減っています。
世界中から輸入したおいしい「おかず」でお腹がいっぱいになる分「ごはん」を食べる量が少なくなっているということもあるようです。
国内で自給できるお米=「ごはん」で健康のバランスを見直してみてはいかがでしょうか。
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