外国にルーツを持つ子どもの支援のための研修を開催しました
地域の多様な子どもたちの学び合い~外国ルーツの子どもたちの視点から~
1月20日に、市役所庁議室で外国にルーツを持つ子どもの支援のための研修会を開催しました。対象は、保健師・栄養士、保育士・幼稚園教諭などでした。
豊岡市では、外国にルーツを持つ子どもが年々増えており、国籍もさまざまです。
今回の研修は、外国にルーツを持つ親子に関わる支援者が、外国文化、子育て文化、生活習慣、子どもの言語獲得等にかかわる専門知識などを知る機会を持つことにより、外国人市民が安心して、妊娠、出産、子育てできる環境を整え、多様な子どもたちの育ちを支援することを目的に実施しました。
講師に、(一財)自治体国際化協会 地域国際化推進アドバイザーの吉富 志津代さんを迎え、外国ルーツの子どもたちの視点からお話をしていただきました。
第1部では、パワーポイントの資料を見ながら「外国にルーツを持つ子どもは、外国籍だけではなく日本国籍の子もいること」「日本国籍だから、日本語が話せるわけではないこと」「そのために、外国にルーツを持つ子どもは、言葉とアイデンティのはざまにおかれ、家庭と学校との違いに悩むこともあること」を話していただきました。
外国にルーツを持つ子は、2つの言語で考えます。思考力をつけるために、親がそれぞれの母語でしっかり話し、子どもが自分の考えを伝えられる強い言語を作ることが大切だと話されていました。
第2部 グループワーク
第2部では、4つのグループに分かれてワークをしました。
事例をあげて「文化や風習の違いをどのようにとらえて、他の子どもや保護者にどう伝えるのがいいのか」「みんなが心地よく過ごせるためにはどうすればいいのか」などを話し合いました。
グループワーク終了後には、各グループで話し合ったことを発表してもらいました。それぞれのグループが「答えが一つではないので、話し合いながら進めていくことが大切だ」と答えていました。
終了後のアンケート
終了後のアンケートでは、次のような感想がありました。
- 相手の文化や思いを知る機会をもったり、理解しようと思う姿勢が大切だと思う。日々の業務で対象者に出会う時に、忘れないでいたい。1対1だと理解し合えても、集団となると難しい場面もあると思いました。話し合うプロセスを大切にしたい。
- しっかりとした母語、言語があることが大切だと知りました。子どもたちにとって何がダメで何がOKか答えを見つけるのも難しいですが、できることから声かけをして、周りを助けていけたら良いなと思います。
豊岡市では、今後もこのような研修を開催していく予定です。
吉富 志津代さん
武庫川女子大学 心理・社会福祉学科 教授/国際センター長
NPO法人多言語センターFACIL 理事長
(一財)自治体国際化協会 地域国際化推進アドバイザー
注:この研修は、(一財)自治体国際化協会のアドバイザー派遣事業を活用しています。
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このページに関する問合せ
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