市長定例記者会見(平成27年8月3日)
日時
平成27年8月3日(月曜日) 午後1時15分~2時5分
場所
豊岡市役所 3階 庁議室
会見事項
- 平成27年度北但大震災90年メモリアル事業
市民総参加訓練・震災総合防災訓練を実施
あの震災を決して忘れず、生かし、備える(資料1) - アンテナショップ「コウノトリの恵み豊岡」の状況
販売と情報発信の拠点 豊岡ファン増加中(資料2) - 豊岡市の外国人宿泊者数の状況
海外からの観光客が大きく伸びています(資料3) - 豊岡市の観光客の状況
国内からの観光客も伸びています(資料4) - パフォーミング・アーツ・ツーリズム
「演劇クエスト・城崎温泉編(仮)」
「冒険の書」を片手に、城崎温泉で何と出会うかな?(資料5) - 9月のアーティスト・イン・レジデンス プログラム
レジーヌ・ショピノ「PACIFIKMELTINGPOT」、Eastern Connection滞在制作(資料6) - わな猟によるシカ捕獲専任班を新設
シカ有害被害撲滅大作戦(資料7) - 2015年 ミラノ国際博覧会兵庫県出展事業等の参加報告
コウノトリ育むお米と豊岡の観光PR(資料8)
質疑応答〔発言要旨〕
(8) 2015年 ミラノ国際博覧会兵庫県出展事業等の参加報告 コウノトリ育むお米と豊岡の観光PR
Q1 兵庫県観光プロモーションでは、豊岡の存在感は大きかったということですか?
A1 大きかったと思います。
Q2 他の地域は淡路人形浄瑠璃のみですか?
A2 はい、そうです。
もともとは、兵庫県のプロモーションをされる予定でしたが、豊岡もさせてほしいとお願いし、結果的に豊岡のPRになったという感じです。
Q3 ミラノ国際博覧会における兵庫県の占める割合は高いですか?
A3 開催中の6カ月間、兵庫ウイークや、○○ウイーク等を順番に行っているため、兵庫県がトップに立っていたということではないと思います。
Q4 兵庫ウイークは、神戸等も入っているのですか?
A4 はい、入っています。
ただ、他の地域のプレゼンテーションは見ていませんが、特に日本館のプロモーションは、コウノトリの物語と映像に非常に高い関心があったという印象です。絶滅したものを、人間が増やしたということと、それを農業が引っ張って、支えたということに対して非常に高い関心をいただいたように思います。
ちなみに、コウノトリ育むお米の生産者の何人かが来ておられましたが、プレゼンテーションのとき「コウノトリ野生復帰を支えた農家の人がここにおられます」と言って起立していただきました。そのとき大きな拍手が沸き起こりました。それも認めていただいた証拠だと思います。
Q5 コウノトリ育むお米の増量は、期間中にこれだけ使用するということですか?
A5 はい、そうです。
Q6 さらに増える可能性もありますか?
A6 可能性はあると思います。
Q7 ミラノではプレゼンテーションと視察と考えてよいですか?
A7 それとあわせて、三井物産の子会社の東邦物産にアテンドしていただいたピースキッチンは、三井物産が最大のスポンサーということで、東邦物産に扱っていただいているコウノトリ育むお米を、三井物産に売り込んでいただいています。そういった方々との関係を強めるということも大きな狙いでした。また、東邦物産がヨーロッパで扱う食料品の実質の責任者であるパリ支店の紹介も受けてきました。
日本人関係者に対して豊岡の存在をアピールするということも、非常に大きな狙いでした。ちなみに、読売テレビは、カメラを持って取材に来ておられ、その後も、豊岡に取材に来られ、単に海外だけではなく、同時に、日本の方々にも、豊岡の取組みを知っていただける大きな意味があったと思います。
Q8 イタリアは、お米を消費する習慣はあるのですか?
A8 はい、あります。自分のところでも、お米は作っています。ただ、短粒米で日本よりも少し大粒です。リゾットや野菜サラダの中に炊いたお米を入れて食べられるそうです。
Q9 お米を食べるスペイン等にも売り込む予定はありますか?
A9 将来の課題だと思います。
Q10 当面は、イタリアということですか?
A10 今回イタリアで、実際に使用される24.5トンは、約20万人が食べるお米の量で、その多くはイタリアだろうと思います。その意味では「あのミラノ万博で使われたお米は全てコウノトリ育むお米です」という言い方が可能になりますので、足がかりがあるところからスタートするということです。
Q11 4(2)イの「イタリア国内での優位性等」というのはどういう意味ですか?
A11 優位性についての情報交換をしたということです。精米で入り込むほうがいいのか、それとも、ご飯の真空パックで入り込むほうがいいのかについて情報交換しました。その結果、精米を広げるのはかなり難しいだろうということが分かりました。
先に言いましたように、野菜サラダの中に炊いたご飯を入れて食べるという習慣があるため、真空パックのご飯を入れてはどうかということです。しかも、まだそれは、どこも行ってないということで、行えばコウノトリ育むお米がいの一番になります。
そういう意味で、優位性を確保できるのではないかといった主旨です。
Q12 「パックごはん」みたいなものですか?
A12 これは、沖縄のサンエーからの提案を受けて最近始めました。沖縄のローソンはサンエーがやっています。そこから、生の米の消費をこれから増やすのは難しいので、コンビニに置くためのパックのご飯を作ってほしいという提案があり作りました。しかし、作ると大量のロットができるため、沖縄以外の量販店にも置いてもらう努力をしたいと思います。海外に売り込むとすると、ヨーロッパは、食品に対する安全基準が厳しいですが、加工品になると、その規制がクリアできます。そういう意味でもパックがいいだろうというアドバイスでした。
Q13 イタリアでパックのご飯を食べる習慣はあるのですか?
A13 ないと思います。しかし、パックした食べ物を電子レンジで温めて食べる習慣はありますので、売り込めるチャンスだと思います。
Q14 生の米の輸出は、安全基準が難しいということですか?
A14 ヨーロッパの輸入に関する安全基準は相当厳しいと思います。今回も相当苦労しました。たとえば漆の食器を持ち込もうとすると、それは、いつ、どこで、どういう製法で作られたのかを報告しなければなりません。特に、放射性物質に対する非常に厳しい規制や要求水準があり、食器ですら難しい状況です。
また、イタリアでは生の米を炊いて、日本人のように主食として食べる習慣がありません。リゾットにするとか、あるいはサラダの中の具材として食べる習慣はありますので、それならば、初めから炊いた状態で出すほうが良いであろうということです。
Q15 市長がミラノに滞在したのはいつですか?
A15 13~15日はパリに、15日の夜~18日はミラノに。19日には、またパリに戻って営業を行って帰ってきました。
Q16 そもそもイタリアで育むお米を売り出す意義は何ですか?
A16 正直行く前は、そんなに明確な意思を持っていたわけではないですが、輸出先としてイタリアを選ぶ選択肢が出てきました。先ほど、紹介したように、市の職員が日本料理店等、いろいろな方々と会う中で、可能性が感じ取れたということだと思います。
これは、別にパリで万博が開かれていれば、フランスを考えていただろうし、その意味では偶然と言っていいかと思います。ただ、このチャンスを生かさない手はないと思います。
また、同時に国内でアピールする場合も「ミラノ博の日本館のフードコートで使用されたお米は全てコウノトリ育むお米です」というのは、それなりの訴求力を持つのではないかと思います。ちょうど、私がミラノにいた間、沖縄のサンエーでは、職員が店頭に立って「ミラノで使われています」と売っていました。
Q17 コウノトリ育むお米を評価してくれる声や、いろいろなお米料理もあり広がる可能性が出てきたということですか?
A17 はい、そうです。
Q18 日本館のフードコートで、コウノトリ育むお米が選ばれたのはなぜですか?
A18 まず、ミラノ万博のテーマが「食料と農業」であり、本市が日本館の展示について「日本の農業のシンボルはコウノトリ」という売り込みを国に行いました。
その後、市としては売り込みを行っていませんが、フードコートのプロデューサーが、日本館の展示のシンボルがコウノトリであるならば、フードコートで使われるお米も全てコウノトリ育むお米を使用するべきではないのかという判断で決定したと聞いています。
- (資料1)震災総合防災訓練 (PDF 145.9KB)
- (資料2)アンテナショップ (PDF 15.6MB)
- (資料3)市内外国人宿泊者数状況 (PDF 106.1KB)
- (資料4)市内観光客数状況 (PDF 127.4KB)
- (資料5)演劇クエスト城崎温泉編 (PDF 143.1KB)
- (資料6)9月のアーティスト・イン・レジデンス (PDF 1.3MB)
- (資料7)有害鳥獣 (PDF 2.4MB)
- (資料8)ミラノ万博 (PDF 135.0KB)
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