壁を越えて

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ページ番号1011707  更新日 令和2年6月24日

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市広報 2020年7月号(6月25日発行号)から

 2月、植村直己冒険賞の発表をしました。受賞者は、岩本光弘さん。世界で初めて全盲でヨットによる無寄港・太平洋横断を達成された方です。

 生まれつきの弱視で、16歳で光を完全に喪失。そこから立ち上がってきました。

 アメリカ留学を経て、盲学校の鍼灸科の教員に。アメリカ人女性と結婚し、その妻の勧めでヨットを始めます。

 2013年、ニュースキャスター・辛坊治郎さんと福島県の小名浜港から太平洋横断を試みるも、6日目にクジラと衝突。自衛隊に救出され、無謀な売名行為と散々な批判を受けます。失意と苦悩の日々。しかし、そこからも立ち上がってきました。

 19年2月24日に米国・サンディエゴを出発したヨットは、同年4月20日、小名浜港に到着します。ヨットの至る所に、娘さんが貼り付けた点字シールがありました。

 著書「見えないからこそ見えた光」を読みました。家の中を移動すること、階段を下りること、道路を横断すること、バスに乗ること、買い物をすること。それらの一々が大変な冒険であったことが分かります。その延長線上に、今回の冒険がありました。

 ある医師が概要こんなことを書いていました。障害者の「障害」とは、その人の属性を言うのではない。能力がないということでもない。その人と社会の間にある壁のことを言うのだ、と。岩本さんの冒険は、その壁を乗り越える、延々と乗り越える挑戦でした。

 航行中、夕日が沈むのを感じて涙が出たのだそうです。「あのとき自殺しなくてよかった。前回の遭難で死ななくてよかった。それを乗り越えて挑戦ができてよかったと、ボロボロと泣いたのです」

 6月に授賞式を行う予定でした。しかし、コロナです。7月末まで帰国中の岩本さんに、たとえ小さな授賞式になったとしても、この豊岡で、岩本さんの首に冒険賞のメダルをかけたいと願っています。

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