市長放送(2020年9月10・11日)

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ページ番号1012424  更新日 令和2年9月11日

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放送日時:2020年9日10日午後7時30分~、11日午前7時10分~

 市民の皆様、豊岡市長の中貝宗治です。

 9月10日午後7時30分の段階で、8月27日に感染者1人が確認されて以来14日間、市内で新たな新型コロナウイルスの感染者は確認されていません。

 今日は、豊岡演劇祭についてお話します。

 9月9日、豊岡演劇祭がスタートしました。市、但馬県民局等で構成する実行委員会の主催で、9月22日までの間、土日を中心に、市内各所で、演劇、ダンス等が繰り広げられます。

 今年はコロナ騒動で、さまざまな祭りやイベントが中止になりました。日本全体で、新規感染者数は減少を続けていますが、まだ収束したとは言えない状況にあります。そうした中で、なぜ演劇祭を開催するのかという声があります。

 私は、こう考えています。

 感染予防のことだけを考えるなら、一切外に出ず、誰にも接触しないことが一番ですが、そんなことは不可能です。観光業、飲食業を始め、経済は大打撃を受け、大量の倒産・失業など、社会は大きなダメージを受けます。

 他方で、3密と大声を避け、マスクの着用、手洗い、手指消毒等を徹底すれば、相当程度感染を防ぐことができることなど、さまざまなことが明らかになってきました。

 そこで、現在は、感染リスクをゼロにすることはできないことを受け入れた上で、感染予防対策を徹底しながら、社会経済活動の平常をできる限り取り戻していくこととされ、日本全体がそのような動きに変わってきています。

 イベントや集会についても同様です。

 緊急事態宣言下で、イベントや集会の原則中止または延期の要請がなされ、さまざまなものが中止になりました。

 しかし、現在は、ガイドラインに従って感染予防対策を徹底した上で、屋内では5千人以下、かつ定員の半分以下で開催するとの要請に変わっています。

 豊岡演劇祭においても、当初計画よりも規模を縮小し、演劇祭に参加するアーティストには、原則PCR検査を義務づけ、観客の会話の自粛やマスク着用の要請はもちろん、政府のガイドラインより一層厳しいガイドラインを作成して開催に臨んでいます。

 客席は50%以下とし、会場はほとんどが数十人から100人程度、最も大きい会場でも、元々1100席ある市民会館で400席としています。

 もちろん、事後への備えとして、来場者全員の氏名・住所も確認しています。

 また、市内観光地は閑散期に入っていて、演劇祭によって過剰に外部から観光客を呼び込む形にはならないと判断しています。

 このような細心の注意を払ったうえで、私たちは、豊岡の未来のために重要な事業として、豊岡演劇祭を開催することにしました。

 豊岡にとっての意味は、大きく三つあります。

 ひとつは、豊岡演劇祭が、人口減少対策である地方創生の大きな柱の一つになっている、ということです。人口減少は、若者の流出が最大の要因です。若者に選ばれる「豊岡に暮らす突き抜けた価値」を築き上げない限り、地方創生を成し遂げることはできません。その旗印として「小さな世界都市」を掲げ、世界に突き抜けていく戦略を展開しています。

 豊岡演劇祭は、レベルの高い演目を集め、5年でアジアのナンバーワンに、10年で世界有数の演劇祭になることを目指しています。

 しかも、演劇と観光を学ぶ県立の専門職大学の開設準備が、来年4月の開校に向けて、着々と進んでいます。世界に通用する「深さを持った演劇のまち」の実現可能性は、高まっています。

 二つ目は、演劇ツーリズムを切り拓く、ということです。観光の形が変わりつつあります。日本では、文化芸術を目的とする観光はまだ始まったばかりです。

 今年は、さまざまな制約で多くは望めませんが、コロナ収束後に備えて、今から種をまき、芽を育てていかなければなりません。

 三つ目は、人口が少ない豊岡のまちの非効率を最新のテクノロジーでカバーし、強みであるコミュニティを維持していくためのさまざまな実験を演劇祭で行い、その成果をまち全体に広げる、ということです。

 会場等で必要な時に連絡をすれば、小型バスなどがやってくるオンデマンド交通の実験、会場間をつなぐ最適な移動手段を携帯で知ることができるソフトの導入など、最先端の実験を行って、まちづくりに役立てていくことにしています。

 2004年の台風23号で、水没したバスの上で豊岡の市民を勇気づけ、無事の生還につなげたのは、「上を向いて歩こう」などの歌でした。苦しい時、文化芸術は人々を救います。

 コロナ騒動も大災害と同じです。こんな時こそ、豊岡は文化芸術活動を止めてはならないと思います。コロナで傷ついた日本の文化芸術の復興の灯を、豊岡から灯したいと考えています。

 豊岡演劇祭は、豊岡の未来にとって極めて重要な取組みです。感染症対策に細心の注意を払いながら、豊岡の挑戦を行いたいと考えています。市民の皆様のご理解とご参加をぜひお願いします。

このページに関する問合せ

豊岡市役所
〒668-8666 兵庫県豊岡市中央町2番4号
電話:0796-23-1111 ファクス:0796-24-2575