新型コロナウイルス感染症に関する市長放送(2020年4月8・9日)

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ページ番号1009706  更新日 令和2年4月15日

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放送日時:2020年4日8日午後8時25分~、9日午前7時30分~

 市民の皆様、豊岡市長の中貝宗治です。

 市民の皆様には、経営状況や雇用状況の極端な悪化と必死に闘い、あるいは重苦しい雰囲気の中で、それでもなお平静を保つ努力を、懸命に続けておられることと思います。

 市役所の私たちは、その姿に心を痛めながら、皆様の苦境をできる限り把握し、互いに連帯してこの困難に打ち勝つよう、全力を尽くします。私たちの心は、市民と共にあります。

 4月7日、新型コロナウイルスについて国の緊急事態宣言が出され、5月6日までの間に行うべき事柄について県の対処方針が示されました。これを受けて市としての方針を検討し、決定しました。その主な事柄等についてのお知らせとお願いです。

 今日、最も申し上げたいことは、不要不急の外出を自粛し、極力人との接触を減らしていただきたいということです。

 今回も長くなりますが、大切な事柄ですので、どうか最後までお聞きください。

 まず、4月8日午後7時の段階で、市内で確認された感染者はありません。

 医療体制については、豊岡病院に受入れ体制の整備を要請し、次のような回答を得ています。

 豊岡病院は、但馬で唯一、感染症専用の病床を4床有しています。新型コロナウイルスの感染者が多数発生した場合は、病棟の一部を転用し、合計51床に増やすこととしています。その中には、重症者用のICU 6床も含まれています。また、豊岡病院には、自力呼吸が困難になった方に対応する人工心肺装置ECMOは4台、人工呼吸器は21台あります。

 さらに51床では足りなくなった場合は、県全体で入院先を調整するコーディネートセンターで近隣の入院先を調整することとなっています。

 当面、但馬の医療体制がひっ迫しているという状況にはありません。

 しかし、仮に病床数は足りたとしても、医師、看護師等の医療従事者が感染すれば、医療はたちどころに崩壊してしまいます。豊岡病院では、予防対策として、来訪者の手指消毒等の徹底に加え、入院患者への面会を原則禁止にしています。が、なかなか守られていないという実態があります。

 国の緊急事態宣言の最大のねらいのひとつは、医療崩壊を防ぐことにあります。医療機関、とりわけ豊岡病院は、私たちの最後の砦です。その砦を守るための措置として、ぜひご協力いただきますようお願いします。

 今回の緊急事態宣言と国・県の対処方針の最大の目的は、新型コロナウイルスから国民の命を守ることにあります。それを達成するための主要な手段として、蔓延の防止と医療崩壊の防止という、大きく2つの対策を打ち出しています。

 その対策によって、さらにつらい時期に突入しますが、なにとぞご理解をいただき、力を合わせて耐え、やがて皆さんと一緒に笑い合える日をめざして、前に進んでいきたいと思います。

 一つ目の蔓延の防止については、そのための2つの方策が示されています。クラスターと呼ばれる集団感染を防ぐことと、日常的な人と人との接触を極力控え個別感染を防ぐことの2つです。

 これまで集団感染が生じた場の共通点である3つの密、すなわち、密閉、密集、密接の3つが同時に重なる場を避けることで大幅に感染リスクが下がる、とされています。この観点から、県は、イベント・集会等の原則中止又は延期を要請しています。どうしても開催せざるを得ない場合は、感染予防措置の徹底、3つの密を避ける等の対応を求めています。

 しかし、最近になって、集団で集まる特定の場以外の、日常的な接触においても、感染リスクが増大しつつあることが分かってきました。そこで、不要不急の外出の自粛要請がなされ、極力人との接触を避けることが求められています。

 具体的には、県は、カラオケ利用の自粛や不要不急の帰省や旅行、都道府県をまたいだ移動の自粛などを求めています。

 他方で、医療機関への通院、食料・医薬品・生活必需品の買い出し、職場への出勤、屋外での運動、散歩などは自粛の対象となっていません。美容院、理容室、レストラン、スーパー、銭湯、バス、タクシー、託児所なども国は自粛対象としていません。温泉施設も自粛の対象外です。

 3つの密を避けて集団感染を防ぎ、かつ人との接触を極力避けて個別感染を防ぐ努力によって、蔓延の防止と医療崩壊の防止を実現できるはずです。

 国は、最低7割、極力8割程度の接触機会の低減を目指すとしています。

 もちろん、医療崩壊防止のためには、医療の供給体制の強化も行政や医療関係者によってなされる必要がありますが、蔓延の防止は、私たち市民一人一人が自ら行動を起こすことで可能となります。私たちは今、一人ひとりが、未来への責任を問われているのだと思います。私たち豊岡市民にはそれができる、と信じています。

 次に、市のいくつかの主な施設に関する方針をご説明します。

 まず、学校、幼稚園、保育園等についてです。

 入学式、入園式は規模・時間を短縮して実施します。

 小中学校は県の方針に基づき、5月6日まで臨時休業としますが、週2日の登校日を設け、授業を行い、給食を食べた後、下校します。通学バス内の密集を避けるため、極力、バスの増便とピストン運転を行うこととしています。

 放課後児童クラブは、感染予防対策を厳重に行った上で、開所します。登校日以外の午前8時から午後2時までは小学校で子どもたちを預かり、午後2時以降はクラブ本来の場所等で預かります。

 幼稚園は、13日以降、臨時休業とし、保育所、認定こども園は、原則開所とします。

 なお、国の専門家会議は、4月1日の提言において、「子どもは地域において感染を拡大する役割をほとんど担っていない」と述べています。

 子どもたちは私たちの希望であり、私たちの未来です。

 3月に行った2週間の自宅待機では、ゲーム漬けになる、十分な食事がとれない、大きなストレスを抱える、生活リズムが崩れる、集中力を欠くなどの弊害が子どもたちに現れました。

 そこで、感染予防に細心の注意を払いつつ、子どもたちが共に学ぶ機会をできる限り確保したいと考えています。

 図書館は、特に自宅待機となる子どもたちの学びの機会を確保するなどの観点から、本館、分館とも、消毒や換気等感染予防対策を徹底した上で、市民と市内在勤者のみを対象に開館します。

 コミュニティセンターと健康福祉センターは、3つの密が重ならないような配慮等をした上で、開館を継続します。

 屋内スポーツ施設は、運動の場合、呼吸が荒くなって感染リスクが高まるとされていることから、利用を停止します。屋外スポーツ施設については、個人利用で、かつ市民と市内在勤者に限り利用を可とします。

 ウェルストークと日高東部健康福祉センターは、集団感染防止の観点から休館とします。

 なお、これら市が民間に運営をお願いしている施設を市の指示によって休館する場合、一定の収入を市が保証し、あわせて、働いておられる方の雇用を維持していただくこととしています。

 その他、様々な施設がありますが、多数のため、詳しくは市のホームぺージをご覧ください。基本的に、感染リスクと予防可能性の観点から、開館、休館の判断をしていますので、大変な不便をおかけしますが、なにとぞご理解をいただきますようお願いします。

 なお、緊急事態宣言の発令を受け、とりわけ感染リスクについて不安をお持ちの妊娠しておられる方、人工透析をしておられる方など536人の方に、30日分のマスクを4月8日、郵送でお送りしています。

 長々と、新型コロナウイルス対策について述べてきました。

 正直、私たちも、時としてうんざりするような気持で、施設の開館、閉館の判断のような作業を行っています。

 しかし、それでも、市民の皆様の厳しい現状に思いを寄せ、市民の暮らしと豊岡のまちを支えることこそが私たちの使命と心に刻み、豊岡の未来のために頑張ってまいります。

 蔓延防止・医療崩壊防止対策とあわせてもう一つ極めて重要な経済・雇用対策については、先ごろ出された国の緊急経済対策を踏まえ、市としても最大限の努力を傾注するつもりです。このことについては、改めて市民の皆様にお知らせします。

 最後にもう一つ、お願いです。

 私たちは、状況が厳しくなり、疲れやストレスがたまってくると、つい、人につらく当たりがちになります。しかし、もし私たちが家族や隣人たちに対し攻撃的になっているとすると、それは、相手のせいではなく、新型コロナウイルスのせいです。敵は、ウイルスです。

 どんなに疲れていても、人へのやさしさや思いやり、希望を失うことなく、力を合わせて、この困難に打ち勝っていきたいと思います。

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豊岡市役所
〒668-8666 兵庫県豊岡市中央町2番4号
電話:0796-23-1111 ファクス:0796-24-2575