ほたるの光

中貝市長の徒然日記

ほたるの光
〔市広報 平成29年11月号(10月25日発行号)から〕

 市の移住相談窓口を通したUIターンのエンジンがかかってきました。

 窓口での相談から移住につながったのは、昨年度11組27人でしたが、今年度は上半期だけで16組33人。半年で既に昨年度1年分を超えています。

 この1年半の移住者60人のうち30代以下の方が全体の6割を超えています。若年層の流出が豊岡の人口減少の最大の要因であることを考えると、実に喜ばしい傾向です。

 特筆すべきは、出石の奥山区です。今年4月に16人であった人口は、10月には21人へ。31・25%増です。世帯数は10から13へ。30%の増。20代2人が移り住み、平均年齢は、73・5歳から67歳へ。マイナス6・5歳です。

 平成16年、台風23号が奥山を襲いました。裏山が崩れてつぶれた家では、お一人の命が奪われました。田舎暮らしがしたいと、都会から移り住んでこられた方でした。

 「真っ暗だった。電話は通じなかった。歩いて山道を下りていった。道路は崩れ、木が覆いかぶさり、恐ろしい緊張の中で、ようやく下にたどり着いて助けを求めた。でも、間に合わなかった」

 孤立した、そして孤独だった。奥山は、しかし、村の出身者を含め、皆で力を合わせました。ほたる祭りを開催し、手打ちそばの店を開き、厨房を備えた交流拠点「一輪亭」や一時的滞在施設「奥山ほたるビレッジ」を村で作り、村のホームページを作成し、ファンクラブも作りました。

 携帯電話も電波が入るようになりました。

 熱意が通じたのか、ほたるビレッジは、一時居住どころか住民票を移してきた人で4棟全てが埋まりました。そのうちの1人は20代の地域おこし協力隊員です。

 この村が好きだ。ここでいいのだ、奥山でいいのだ。村の人たちのその思いが、暗闇の中のほたるの光のように輝き始めています。


問合せ

政策調整部 秘書広報課 広報・交流係
Tel:0796-21-9035
Fax:0796-24-1004
E-mail:kouhou@city.toyooka.lg.jp
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