豊岡市はライフスタイルデザインの推進に取組んでいます

「自然に抱かれて生きる 豊岡の新しい暮らし方」
 ~ライフスタイルデザインの創出~

ライフスタイルデザインって聞いたことありますか?

 「2030年、化石燃料が不足し、現在のように便利な生活ができなくなる。その中で、我慢して毎日を送るのではなく、資源のない中で、自然の技術も取り入れつつ、ワクワクドキドキ暮らすにはどうしたらよいか。」これは、東北大学大学院環境科学研究科の石田秀輝教授、古川柳蔵准教授の研究テーマで、市は本年度、このテーマに同教授らと共に取り組んできました。
 

ライフスタイルデザインって具体的にどんなこと?

 2030年の環境制約の中で、楽しく暮らせる生活を描くこと。

 例えば、「2030年、各家庭では、屋根には太陽光発電システムが付き、部屋の中には、その電力を貯めるポータブル蓄電池がいくつもあります。今日は、パソコンをたくさん使い、家の蓄電池では、電力が足りないなと考えていたら、お隣さんが、今日は電力が余りそうと言っていたのを思い出しました。昔、お隣さんに醤油を借りに行ったように、蓄電池を借りに行きます。そこで、ついつい井戸端会議がはじまります」。 

 電気が今ほど自由に使えなくても、このように電気を貸し借りする暮らしって、新しくて、楽しくありませんか?  
 (↓ポータブル蓄電池の写真)

ポータブル蓄電池

豊岡市と東北大学の取組み

 

・石田秀輝教授と古川柳蔵准教授による講演。

・古川准教授から「バックキャスト手法」※1について、職員・企業ワーキングメンバーが学ぶ。

・古川准教授が市役所の若手職員7名と民間企業6名とそれぞれワーキングを行う(豊岡の2030年の環境制約を考える)。

「90歳ヒアリング」※2を古川准教授職員ワーキングメンバーで行う。

・職員、企業ワーキングメンバーで、71個のライフスタイルデザインを創出。

・職員、企業ワーキングメンバーで、創出したライフスタイルの深堀り。

・職員ワーキングメンバーで、「豊岡らしさ」に根ざした3つのライフスタイル事例に絞込み。

・職員ワーキングメンバーが3つの事例について、市内企業や市議会議員、ネイチャーテクノロジー研究会※3の幹事会の皆さん、関係団体、市職員に向け、事業報告会を行う。

※1 「バックキャスト手法」とは・・・2030年の制約因子(エネルギー、人口、生物多様性、気候変動、資源、食料、水など)を考え、現在のままでは発生してしまうと思われる問題を見つけ出すこと。

※2 「90歳ヒアリング」とは・・・90歳前後の方の戦前の暮らし方の話を聞くこと。
 (自然を生かした遊び、食生活(保存方法含む)、人とのつながり、物への愛着など心豊かな生活があったことや豊岡らしさを学びました。)

※ 3 ネイチャー・テクノロジー研究会・・・モノづくり日本会議(事務局 日刊工業新聞社)の中の研究会。石田教授がコーディネーターをし、花王、デンソー、積水インテグレーテッドリサーチ、日本リファイン、YKKーAP、乃村工藝社、サンデン、カネカ、インクルーシブデザイン・ソリューソンズなどが幹事を勤める。

3つのライフスタイル事例紹介

 ~「自然に抱かれて生きる 豊岡の新しい暮らし方」を感じますか?~
   
    (2030年の未来を想像しながら読んでみてください)

  ★豊岡の食材でつどう暮らし
 
 2030年、地元の家庭菜園や農家から余剰農産物等を回収し、各地域の出張夜市で販売し、仕事帰りのお客さんで賑わいます。生産者はロスを収入に換え、消費者はWEBサイトから商品の生産・出荷情報を入手でき、予約購入や生産者との情報交換も可能となります。農産物の回収・配送・販売には、電気自動車や水素自動車が使用され、保存にはネイチャーテクノロジーを応用した「野菜いけす」などを利用します。一方、地域の高齢者は、自分が育てた食材を持ち寄り、共に料理や食事をする「とよおかキッチン」に集います。地域の公民館で定期的に行い、会員による会費によって運営されます。料理教室やコンテストも開催されます。発展すれば、地域の子どもを預かり、面倒を見る役割も担います。地域コミュニティへの参加意識と達成感を感じるようになります。

 

  ★「生命の循環を感じる暮らし」

 2030年、山に入ることが多くなり、みんなで景色を楽しんだり、山や川の草からバイオ燃料をつくり、その近所でそのエネルギーを使います。お金に変えるようなことはなく、地域で共有して使用する仲間意識が強まります。
 山に入ることが増えて、森林の手入れができていないことに気が付き、自治体と協力して獣害対策等を練っています。森林の手入れは、住民の美意識を表現する場になっています。
 山の樹の皮を木質バイオマスとして、利用するようになり、昔とは異なる循環システムが出来始めました。
 その結果、作業を繰り返すうちに、道具に愛着を持ち、作業道具を始め、身の回りのものを長く使うようになり、近所の資源循環の一部になることに充実感を得ます。自分が外れると迷惑をかけてしまいます。大作業は手間返しのように、手間のやりとりを行い、大事な仕事には汗をかいて、その打ち上げは大騒ぎします。日常生活に「循環」を感じるようになります。

 

  ★「とよおかマイストーリーバッグ」

 2030年、豊岡市で生まれた子どもは、出産祝いに豊岡市から「豊岡のかばん」のマザーズバックを作ってもらえるチケットをプレゼントされます。そのチケットを使って発注すると、子どもの名前を入れて、色やデザインを選ぶことができます。「豊岡のかばん」のマザーズバックは、子供の成長と共にリメイクされ、通園・通学用の補助バックから、名前の刺繍を入れた名刺入れ・印鑑入れなどに変化します。子どもは、鞄だけではなく自分の持ち物すべてに愛着を持ち、物を大事にするようになります。大人たちもそれを見て、自分たちの使い捨て習慣を改める風潮が出てきました。
 一方鞄産業界では、マザーズバックを皮切りに、ネイチャーテクノロジーを活用した製品開発がすすめられ耐久性があり、軽量で抗菌・汚れが防止できるような素材の鞄が流通します。鞄が高級ながらも大事に使われるようになるため、鞄の修理屋さん、クリーニング屋さん、リメイクする職人が増え、かばん職人の職業価値があがります。後継者も増えて、鞄産業が盛り上がります。 

ライフスタイル事例


ダウンロード

 

今後の取組み

 3つのライフスタイル事例を市民の皆さん、企業の皆さんを巻き込み、深堀りしていく予定です。そして、目に見える具体策を実践し、「自然に抱かれて生きる豊岡の新しい暮らし方」が市民の皆さんの「あたりまえ」になるよう、広げていきたいと思います。
また、これらのライフスタイルから生まれるビジネスを成功させるため、この考え方を企業に広め、賛同する企業を増やし、多くの企業に参画してもらい、産官学連携により一層具体化し、継続的に豊岡らしい持続可能な多くのライフスタイルを実現していきたいです。
 


問合せ

環境経済部 エコバレー推進課 環境経済係
Tel:0796-23-4480
Fax:0796-22-3872
E-mail:ecovalley@city.toyooka.lg.jp
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