学生が豊岡での研究を発表!~コウノトリ野生復帰学術研究発表会~

学生が豊岡での研究を発表!
~コウノトリ野生復帰学術研究発表会~

 12月10日、豊岡で研究活動を行った学生によるコウノトリ野生復帰学術研究発表会を開催しました。
 市では、コウノトリ野生復帰を基本テーマに、豊岡の自然環境や社会環境について調査研究を行う学生に対して研究費などの補助を行っています。平成16年度から平成22年度までに33個人、9グループの学生がこの制度を活用しており、毎年、前年度に研究を終えた学生が成果を発表しています。

 今回は、現在研究者として活躍する本制度卒業生 本田裕子さん(中央学院大学非常勤講師)も駆け付けて特別講演!
   学生との意見交流も行い、互いに豊岡への思いを深めました。
 


▲3個人2グループの学生が豊岡での成果を発表!

<講演者・講演内容>
  テーマ「入口となった豊岡での研究」
    中央学院大学法学部 非常勤講師 本田裕子 さん 
    (東京大学大学院農学生命科学研究科 卒)

 本田さんは「豊岡での研究は、現在の研究活動の入口となったばかりでなく、人と人とのコミュニケーションを学び、自分の視野や可能性を広げる入口にもなった」という感謝の思いと、現在の研究に発展した経緯を紹介。最新の調査結果も併せて講演しました。 

 

 

 

 

 

 本田裕子さん
講演内容抜粋

▲中央学院大学法学部 非常勤講師 本田裕子さん

 


≪参考≫本田さんの平成18年度の研究成果
 「放鳥によって何が変わったか?住民とコウノトリとの関係に着目して-野生復帰が受け入れられる背景にあるもの-
 

<発表者・発表内容>

1 「コウノトリをシンボルとした環境保全活動と町づくりに関する研究
   -福井県越前市の取り組みと豊岡市の役割-」
   和歌山大学大学院システム工学研究科  
     上田貴昭さん 

  コウノトリをシンボルとした自然環境保全活動を行う福井県越前市西部地域の状況を調査し、その上で豊岡市の役割と課題を指摘しました。発表会当日、越前市に移送されたコウノトリの受け入れセレモニーが催されるという絶妙なタイミング、今後も注目のテーマです。

 

2 「コウノトリの郷公園の来訪者調査および関係者調査による分析と今後あるべき姿の提言」    
   流通科学大学 サービス産業学部 観光・生活文化事業学科 
     堀 修三さん 他

 2010年9月に行った県立コウノトリの郷公園の来園者アンケート調査(約400人を対象)を分析し、学生ならではの視点で豊岡の観光を活性化する提案(施設、運営面の改善案や情報発信の工夫など)をしました。
▲(左から)鷲尾 歩さん、山口芽衣さん、堀 修三さん

  

3 「豊岡市周辺に分布する野生メダカ集団の形態」
   近畿大学大学院農学研究科 環境管理学専攻  
     朝井俊亘さん

 コウノトリの繁殖には周辺環境の情報が必要として、近年、数を減少させている水田のシンボルフィッシュ「メダカ」の豊岡の分布地点の調査、形態観察を実施。外来種の生息拡大がみられる一方、本種の生息環境は減少しており、今後も継続研究が重要と話しました。
   

 

4 「休耕田・放棄水田の利用によるコウノトリ育む生物多様性湿地の創出
  -いきもの暦の作成と活用の可能性-」  
  神戸大学農学部資源生命科学科 応用植物学コース   
     河原蕗子さん 他

  豊岡市と篠山市の湿地の生きものや植物調査を踏まえ、農業と生きものを関連させた「いきもの暦」を作成。また、篠山市の休耕田のコウノトリを迎える湿地環境としての可能性も指摘しました。

  ▲(左から)小島 彩さん、藤田美幸さん、河原蕗子さん、田中美涼さん

 

5 「ツキノワグマに対する住民意識調査から考える質的・量的調査の功罪
  -学問と現場の溝を埋めるツールとしてのヒューマン・ディメンション研究-」
   フロリダ大学大学院自然資源・環境学部  
     桜井 良 さん

 野生動物クマと人との軋轢(あつれき)を解消するため、但東町・香美町で、住民を対象とした聞き取りとアンケート調査を実施。地域の現状や住民意識を把握する中で、社会科学的アプローチから解決への検証を行いました(今年度も但東町で研究中)。


 〈講評〉
  学術研究審査員でもある県立コウノトリの郷公園の大迫義人さん、菊地直樹さんから講評をいただきました。「豊岡で長期間滞在し、一層深みと厚みを増した研究を」、「フィールドを大切に、地に足のついた研究を」とエールが送られました。 

▲県立コウノトリの郷公園 研究部長心得 
大迫義人さん   
▲県立コウノトリの郷公園 研究員 
菊地直樹さん 

    

〈意見交流〉 学生から見た豊岡~自分と豊岡の未来をつなげて~」 

  発表後、講演をした本田さんと発表者の学生を交えて意見交流を行いました。コーディネーターの菊地先生から、「豊岡での研究の感想やエピソード」、「今後の豊岡との関わり方」などの質問が投げかけられ、学生がそれぞれ豊岡への思いを語りました。

▲学生同士で豊岡での研究を振り返りました

 
 学生たちは、多くの地元の方々の協力をいただきながら研究を進めています。その研究成果や育まれてきた交流は、豊岡に積み重ねられ、コウノトリ野生復帰事業の厚みを増しています。
 今後も、豊岡で調査・研究に励む学生を応援してください!


これまでの研究成果はこちら▼
       http://www.city.toyooka.lg.jp/kounotori/index.html

今年度研究に取り組む学生はこちら▼
       http://www.city.toyooka.lg.jp/www/contents/1307582833519/index.html

 

   ▼ダウンロード 本田さん講演一部抜粋(研究内容は今後論文として発表予定)▼



ダウンロード

問合せ

コウノトリ共生部 コウノトリ共生課 コウノトリ共生係
Tel:0796-21-9017
Fax:0796-24-8101
E-mail:kounotorikyousei@city.toyooka.lg.jp
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