新年 年頭のごあいさつ
多様性を受け入れ、支え合うまち

あけましておめでとうございます。
市民の皆様にとって、笑顔あふれる年になりますように。
豊岡は、「小さな世界都市-Local & Global City-」を目指しています。豊岡というローカルに深く根ざしながら、世界で輝き、そのことを通じて、「小さくてもいいのだ」という堂々たる態度のまちを創ろうということです。
実現可能性は、はっきりと見えてきました。
伝統的なまち並みや文化に惹かれて、外国人宿泊客は豊岡全体で5万人を超えました。コウノトリ野生復帰の取組みは、昨年、イギリスで開かれた世界最大のバードフェアでも、驚きとともに受け入れられました。コウノトリ育むお米は、アメリカ、香港、ドバイ、シンガポール、オーストラリアへ輸出されています。城崎国際アートセンターには、一流のアーティストが世界中から続々とやってくるようになりました。
観光とパフォーミングアーツ(演劇・ダンス)の両方を学ぶことができる県立専門職大学も、2021年4月の開学を目指して準備が進められています。10年前、誰がこんな事態を想像したでしょうか?
もちろん、課題はまだまだあります。
地方創生で市が最も重視している「若者回復率」という数字があります。10代の若者の圧倒的な社会減を20代でどれだけ取り戻したかを示す数字です。2010-2015年の間の数字は、男性約52%、女性約27%、合計約40%です。その前の5年間に比べ、男性は17ポイント上がったのに対し、女性は6ポイント下がっています。若い女性に選ばれていない、それが今の豊岡です。せっかく若い男性が帰ってきても、パートナーになる女性がいない。少子化はさらに進みます。危機的状況です。
なぜこんなことになってしまったのでしょうか?それは、豊岡があまりに男社会だったから、と市では考えています。市役所でも、会社でも、地域社会でも、女性たちは補助的な仕事に甘んじてきました。半面、家事・育児は女性たちに押し付けてきました。
そんなところに帰ってきたいと思う人はそう多くいません。
企業も、今や圧倒的人手不足で、男だから女だからと言っていられるような悠長な状況ではなくなっています。女性が女性であるというだけで能力を発揮できないとすると、それは組織的にも、社会的にも大きな損失です。
市の基本構想は、「小さな世界都市」の条件の一つとして、「多様性を受け入れ、支え合うまち」を挙げています。「多様性」の中には男女の別も入っています。このジェンダーギャップ(男女の格差)をどう解消するか?豊岡の存続にかかわる、最大の挑戦です。市民の皆様と力を合わせて、全力で取り組んでまいります。それは、「豊岡で暮らすことの価値」をさらに磨く努力に他なりません。
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