コウノトリのくちばしの長さは約25cm。そのくちばしでエサとなる魚やカエルや水生昆虫などを探すには、水深15cm以内の湿地や浅瀬が最適です。田んぼはその代表格で、その周辺の畦や低茎草地でも、ヘビやバッタなどを捕らえます。
つまり、コウノトリの生息地保全には水辺環境が必要不可欠。特に田んぼに水が無い時期のエサ場は重要です。豊岡では、拠点となる一定規模の湿地帯と小規模ビオトープのネットワークで、面的に湿地環境を創出しようとしています。
城崎(きのさき)温泉のすぐ近く、城崎町戸島(としま)地区で、"ジル田"と呼ばれた湿田の一部を公的に買い上げて兵庫県と豊岡市が整備した人工湿地です。大陸から飛来した野生コウノトリ・ハチゴロウ(2007年死去)が愛した場所。円山(まるやま)川下流域における湿地ネットワークの核になる場所です。
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円山川河口近くの漁村・田結(たい)地区では、耕作放棄された水田を村ぐるみで湿地として機能させようとする動きが進められています。それは、ある日突然訪れたコウノトリのペアの飛来から始まりました。

コウノトリが飛来した様々な場所を調べています。

元水田が見事な湿地になりました。

もっと良い湿地にするため、共同で作業にあたります。

NPOや企業も応援してくれています。

コウノトリもさらに定着し「コウノトリの壁画が描かれた観察小屋」も作られました。
農家に管理委託し、市内各地の休耕田等を活用したビオトープ(昆虫、魚、野鳥など小動物の生息環境や特定の植物の生育環境を意識した空間)の配置を進めています。大規模湿地を結ぶ中継地となり、湿地の回廊を形成します。そこは、コウノトリのエサ場としてのみならず、生きもの調査を中心とした小学生の環境教育フィールドとしても活用しています。
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